生涯のうちに、2人に1人はかかるといわれている「がん」。がんは、日本人の死亡原因の第1位です。
赤平市でも、がんで亡くなるかたが最も多く、特に「気管、気管支および肺がん」で亡くなる方の割合が高い状況です。
がんは早期のうちは無症状であることがほとんどですので、定期的に検診を受けましょう。
がん検診は、お勤めのかたは職場で、それ以外のかたは赤平市が実施するがん検診を受けることができます。
赤平市が実施するがん検診
赤平市では、厚生労働省が定める「がん予防重点教育及びがん検診実施のための指針」に基づき、5つのがん検診を実施しています。
これら5つのがん検診は、定期的に受けることでがんによる死亡リスクを下げることが科学的に証明されています。
種類 | 検査内容 | 対象者 | 受診間隔 |
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胃がん検診 | 胃バリウム検査 | 30歳以上の赤平市民 | 1年に1回 |
肺がん検診 | 胸部レントゲン検査 | 30歳以上の赤平市民 | 1年に1回 |
大腸がん検診 | 便潜血検査(2日法) | 30歳以上の赤平市民 | 1年に1回 |
乳がん検診 | マンモグラフィ | 40歳以上の赤平市民(女性) | 2年に1回 |
子宮頸がん検診 | 子宮頸部細胞診 | 20歳以上の赤平市民(女性) | 2年に1回 |
※対象の方は各がん検診500円で受けることができます。
集団検診で受けられるがん検診
個別で受けられるがん検診
札幌がん検診センター
- 受けられるがん検診:肺、胃、大腸、子宮、乳
- オプション検診(全額自己負担):乳房エコー、婦人科エコー、腹部エコー、骨粗鬆症検査など
住所:札幌市東区北26条東14丁目1-15
ご予約は検診センターに直接おこなってください。(札幌がん検診センター予約ページへ)
旭川がん検診センター
- 受けられるがん検診:肺、胃、大腸、子宮、乳
- オプション検診(全額自己負担):乳房エコー、婦人科エコー、腹部エコー、骨粗鬆症検査など
住所:旭川市末広東2条6丁目6-10
ご予約は検診センターに直接おこなってください。(旭川がん検診センター予約ページへ)
個別乳がん・個別子宮がん検診
滝川市立病院
住所:滝川市大町2丁目2番34号
神部クリニック(子宮頸がん検診のみ実施)
住所:滝川市栄町3丁目3-16
ご希望の方は電話か、ネットから申込みをしてください。
電話:0125-32-5665(市役所健康づくり推進係)
ネット:個別子宮頸がん検診予約ページ、個別乳がん検診予約ページ
がん検診は「自覚症状のない健康なかた」が対象です
がん検診は、症状のないうちに「がん」を早期に発見し、適切な治療を受けることで、がんによる死亡を減らすことが目的です。
そのため、がん検診の対象は「特に自覚症状のない健康なかた」となります。
症状のあるかたや、すでに経過観察中のかたなどはがん検診の対象外となります。検診ではなく医療機関で診察を受けてください。
胃がん検診 |
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肺がん検診 |
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大腸がん検診 |
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乳がん検診 |
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子宮頸がん検診 |
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精密検査は必ず受けましょう
がん検診を受けた結果、「精密検査が必要」と判定されたら、すみやかに医療機関を受診しましょう。
「忙しくて受診できない」「体調に変わりないから心配していない」などの理由で精密検査を受けずにいると、早期に見つかるはずのがんを放置することになり、がん検診を受けた意味がありません。
早く病気やがんが見つかれば、それだけ治療を早く受けることができますので、精密検査は必ず受けてください。
がん検診の利益(メリット)と不利益(デメリット)
がん検診には利益と不利益がありますので、十分に理解した上で受診しましょう。
がん検診の利益(メリット)
がんによる死亡が減ります
がん検診の最大の利益は、早期発見・早期治療により命が助かることです。
前がん病変を発見でき、早期治療につながります
前がん病変とは、がんになる前段階の病変のことです。がん検診では、前がん病変の状態で発見できる場合があり、適切な治療を受けることで、がんになるのを防ぐことができます。
(例:子宮頸がん検診における異形成、大腸がん検診におけるポリープ)
がん検診の不利益(デメリット)
検診でがんが100%見つかるわけではありません(偽陰性)
どのような優れた検査でも、100%の精度ではありません。
がんが小さすぎたり、見つけにくい形、見つけにくい場所にあると、検診を受けても見逃される可能性があります(偽陰性)。
これは、どのような検診であっても起こりうることです。
不必要な検査や治療を招く可能性があります(過剰診断・偽陽性)
がんではない場合でも「がんの疑いがある」と判定されて精密検査が必要となったり(偽陽性)、進行のゆっくりしたがんや症状が出ずに死に至らないがんを発見することがあります(過剰診断)。
ごくまれに、偶発症が起こる可能性があります
例えば、胃の内視鏡検査での出血や穿孔(胃壁に穴を開けること)、レントゲン検査やCT検査などによる放射線被曝などの偶発症が起こる場合があります。
これらは極めて低い確率ですが、否定することはできません。
検査により心理的な負担があります
検診を受ける場合、少なからず心理的な負担が生じます。検診によって「がんがありそう」と判定された場合は精密検査を受ける必要があり、検査の結果が出るまで精神的な負担がかかります。
参考元:国立がん研究センター がん情報ホームページ