行楽で山野に出かけられる事もあると思います。特に春は山菜採り、秋はキノコ採り等で、山野に出かける機会が多くなりますが、ヒグマによる人身事故はこの期間に多く発生しています。これは、ヒグマも春は冬眠明けで、秋は冬眠に備える為に餌を求めてより活発に行動するために人間とヒグマが遭遇する確率が高まる為と考えられています。
今年の秋の山の実なり調査結果では、北海道の広範囲でドングリやヤマブドウが不作で実なりの悪い傾向がみられます。秋の食物が不作凶作の年には、ヒグマは食物を探して広範囲に活動するため、人間の生活圏への出没頻度が増えると考えられています。
被害を防ぐために、ヒグマに遭わないようにしましょう。
ヒグマ注意報
野幌森林公園近郊では、ヒグマが頻発に出没しているため、ヒグマ注意報が8月18日から発出されていて、現在も依然としてヒグマの目撃や痕跡情報があり、引き続き出没の可能性があるため、延長され、札幌市西区や手稲区の一部にもヒグマ注意報が発出されています。
赤平市と同様、隣接する芦別市、砂川市、新十津川町などでも、市街地に出没している事案があります。
10月4日には、北文京町の住宅近くに約5時間30分もの間、留まっていた事案も発生しています。
赤平市内での目撃情報等は、20数件を超えましたが、ヒグマの出没数、生息数は更に多いことでしょう。
目撃しても通報していない方、出没しても人間に目撃されていないヒグマは多数いるものと考えられます。
ヒグマに出逢わないことが一番ですが、日頃から、もしも出逢ってしまった時の対応を準備して、訓練しておくことが大切です。
ヒグマに遭わないために!
- ヒグマの居そうな場所には行かないこと。
- ヒグマの足跡やフンを見つけたら、すぐ引き返すこと。
- 薄暗い早朝や夕方、濃霧時、降雨時に野山に入るのは避けること。
- 単独での入林はできるだけやめること。
- 鈴など音の出るものを鳴らし人の存在をヒグマに知らせること。
- 残飯、空き缶などのゴミは、ヒグマを引き寄せることになるので、必ず持ち帰ること。
また、子グマを見かけても絶対に近づかないで下さい。必ず近くに親グマがいますので大変危険です。