令和7年第23週(令和7年6月2日から令和7年6月8日)において、滝川保健所管内の定点当たりの伝染性紅斑患者報告数は、警報基準である2人以上となりましたので、まん延を防止するため警報を発令します。 今後、滝川保健所管内において大きな流行が発生しつつありますので、感染予防につとめるようお願いします。
1 伝染性紅斑とは
伝染性紅斑は、頬に出現する蝶翼状の紅斑を特徴とし、小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。
10日から20日の潜伏期間の後、頬に境界鮮明な紅い発疹(蝶翼状-リンゴの頬)が現れ、続いて手・足に網目状・レース状・環状などの発疹がみられます。これらの発疹は1週間前後で消失しますが、なかには長引いたり、一度消えた発疹が短期間のうちに再び出現することがあります。頬に発疹が出現する7日から10日くらい前に、微熱や感冒様症状が多くみられ、発疹が現れたときには感染力はほぼ消失しています。ほとんどの発病者は、合併症をおこすことなく回復します。
2 伝染性紅斑の感染経路
通常は飛沫または接触感染です。
3 その他
(1)最近5週における定点医療機関からの伝染性紅斑患者報告状況
区分 | 滝川保健所 | 全道 | 全国 |
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第19週(5月5日から5月11日) |
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第20週(5月12日から5月18日) |
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第21週(5月19日から5月25日) |
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第22週(5月26日から6月1日) |
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報告なし |
第23週(6月2日から6月8日) ※速報値 |
報告数 4人
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報告なし | 報告なし |
第22週までは、北海道感染症情報センター公表のデータによる
北海道感染症情報センターのページへ
(2)伝染性紅斑警報とは
厚生労働省の感染症発生動向調査により把握した、全道の定点医療機関を受診した伝染性紅斑患者数が、国立感染症研究所において設定した警報レベルの基準値に達したときに発令し、大きな流行の発生や継続が疑われることを指します。
区分 | 開始基準値 | 終息基準値 |
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定点あたりの患者数 | 2人 | 1人 |