局地的大雨の特徴と注意
夏になると発達した積乱雲が現れます。積乱雲は、高さ十数キロメートル、水平方向の広がりは数キロメートルから十数キロメートルの雨雲です。30分から1時間程度で衰弱してしまいますが、短い時間で狭い地域に、バケツをひっくり返したような雨を降らせることがあります。
積乱雲による、このような雨を「局地的大雨」と言います。
局地的大雨では、雨水が集まる川や下水管、周囲より低い土地などでは、急激に水かさが増えたり、浸水するなどして、十数分で危険な状態になる場合があります。
局地的大雨による災害から身を守るために、次のことに注意してください。
自分が住んでいる場所、今いる場所にどんな危険があるかを知る。
- 周囲より低い土地で水が集まってくるところはないか。
- 河原などで急に水かさが増すことはないか。
- 過去に水害が起きてないか。
最新の気象情報を確認し、空や川の変化の様子も観察する。
- 雷注意報が発表されているときは要注意。
- 真っ黒い雲が近づき周りが急に暗くなる。雷鳴が聞こえる、雷光が見える、大粒の雨やひょうが降り出すなどは、積乱雲が発達している証拠です。
- 川の水かさが増える、濁るなどは、上流で大雨となっている証拠です。
気象情報や周囲の様子で危険を感じたら迅速に危険を避ける行動をとる。
- 川の中やそばにいるときは、すぐに川から離れる。
- 地下室や地下の工場現場などにいるときは、すぐに地上へ移動する。
- アンダーパス等、水の集まり易い場所には近づかない。
問い合わせ先
札幌管区気象台天気相談所
電話番号:011-611-0170