5月の天気の特徴と注意点
5月の北海道は、低気圧と高気圧が数日の周期で通過することが多くなります。一年の内では比較的雨の少ない時期ですが、前線を伴った低気圧の影響でまとまった雨が降ることがあります。
平成10年5月2日には、後志地方の神恵内村と赤井川村では、それまでの5月の日降水量の記録の約2倍の、120ミリから130ミリの雨が降りました。
この時期は、平地の雪は既に消えていますが、山岳部にはまだ多くの積雪が残っています。この状態で気温が上昇し雨が降ると山の雪融けが進み、大量の雪融け水が川に流れ込みますので、河川の増水には十分注意してください。
気温の変化が激しいのも5月の特徴です。季節が冬に戻ったかのような強い寒気が入ることもあり、過去に小樽市では5月8日、倶知安町では5月14日、札幌市では5月25日に雪を観測しています。
5月下旬になると真夏並みの28度前後の気温となる日も現れます。札幌市や芦別市では、最高気温が30度を超える真夏日となったこともあります。
このように寒暖の変化が激しいことから、農作物の管理に注意を払うと共に、皆さんの健康の維持にも留意してください。
問い合わせ先
札幌管区気象台天気相談所
電話番号:011-611-0170