令和2年度市政執行方針(令和2年第1回定例会)

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市政執行方針を述べる畠山市長の写真

はじめに

令和2年赤平市議会第1回定例会の開会にあたり,市政運営と当面する諸課題を中心に所信を申し述べ,市議会議員各位,並びに市民皆さまのご理解とご協力を賜りたいと存じます。

私は,昨年6月の第2回定例会における初めての所信表明において「市民との対話を交えた政策決定プロセスの確立」において,赤平版世論調査となる「市民アンケートの実施」と「事業の決定過程の透明化」の大きく2点をお約束いたしました。

アンケートの結果につきましては,既に広報あかびら等を通じ,市民の皆さまに周知を図ったところであります。

令和元年度におきましては「第6次赤平市総合計画」の策定年であり,市民アンケートの結果を計画へ反映し,「第2期赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略」とあわせた各団体との懇談会をはじめ,市民の皆さまから広く意見をいただいたところであります。

「現況の調査」による「科学的な根拠」に基づき「暮らしに身近な政策を優先する」という私の考え方が,市民の皆さまから,幅広い支持を得ることができるよう,市民の声をしっかりと受け止め,揺るぎない決意で市政の遂行に取り組んでまいります。

第6次赤平市総合計画につきましては,昨年,様々な団体の皆さまで構成する「まちづくり市民会議」を設置し,市民アンケートの結果や住民懇談会,団体懇談会,パブリックコメントも実施させていただき,5つの専門部会などで議論を重ね,令和2年3月の完成を予定しております。

「市民とともに歩むまちづくり」,「市民にやさしいまちづくり」,「市民が誇れる魅力あふれるまちづくり」をまちづくりの基本方向とし,5つの基本目標を定めました。

それらを実施することにより,赤平の魅力,地域資源である,「ひと,自然,産業」この3つが,赤平市民みんなが同じ目的に向かって力を合わせる協働により,多様な立場の人達と対話しながら,新しい価値を共に創りあげ,輝いていくということから,「ひと・自然・産業が輝く 協働と共創のまち 赤平」を赤平市の将来像とさせていただきました。

令和元年9月末の人口で赤平市の人口は1万人を下回り,9,971人となってしまいました。

国立社会保障・人口問題研究所の推計では令和12年で6,812人と推計されておりますが,様々な施策の推進により,計画終了の令和11年で7,357人に留めることを目標とし,人口減少化においても持続的なまちづくりに努めてまいります。

また,「赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略」につきましては,総合計画の策定にあわせ,人口減少対策における重点施策として位置付けており,総合戦略の効果検証や国の方針を踏まえ,基本的に第1期目の総合戦略を踏襲した,第2期の「赤平市しごと・ひと・まち創生総合戦略」をスタートしてまいります。

なお,令和2年度におきましても,改めて協議の場を設けさせていただき,効果や検証を行った上で変更が必要な場合につきましては,見直しを図ってまいります。

主な施策

それでは、令和2年度における主な施策につきまして,本年3月に計画策定を予定しております,「第6次赤平市総合計画」の基本目標に沿って述べさせていただきます。

健やかな暮らしをともに支え合うまち

健康づくりの推進

健康づくりの推進としましては,「第2次赤平市健康増進計画」に基づき,「生活習慣病予防対策」,「こころの健康対策」,「栄養・食生活対策」,「身体活動・運動対策」,「喫煙と飲酒対策」,「歯・口腔対策」の6分野で広く保健活動に取り組み,健康寿命の延伸に努めてまいります。

生活習慣病予防対策

生活習慣病予防対策としましては,若い頃からの食生活,運動習慣,喫煙が発症に強く影響することから,生活習慣の改善に取り組めるよう保健師や栄養士等による健康相談,健康教育,講演会,イベント等をとおし,普及啓発に努めるとともに,健康診査やがん検診など各種健診の受診率向上に努め,早期発見,早期治療に努めてまいります。
また,引き続き保健師の地区担当制を推進し,地域や企業の方と協働し,健康づくりに取り組んでまいります。

地域医療の充実

地域医療の充実としましては,市立病院の医師,看護師及び医療技術者の人的体制や設備の充実を図り,高度医療やより専門的な分野におきましては,近隣の医療機関との連携・協力体制のもと,救急医療を含め,安心して医療を受けられる体制を維持してまいります。
また,「地域包括ケア病床」の充実と「地域医療連携室」の体制強化,さらに「在宅医療・健診センター」においては,訪問診療や訪問看護といった在宅医療の充実を図るなど,入院時や退院後の支援,また,介護・福祉施設などとの連携の強化に努めてまいります。
一方,「地域医療構想」の示す「団塊の世代」が全て75歳以上となる2025年に向けて,人口構造の変化に対応したバランスの取れた医療提供体制の構築を目指し「中空知地域医療構想調整会議」等で関係機関と協議を重ね,先ずは重点課題とされる外来患者の集中緩和や回復期病床の不足解消に積極的に取り組んでまいります。

地域福祉の充実

地域福祉の充実としましては,高齢者世帯,障がい者世帯,要介護世帯,ひとり親世帯等で自力での除雪が困難であり,支援してくれる親族もいない世帯について,「高齢者世帯等除雪費助成事業」を通じて除雪に対する支援を継続してまいります。

出産・子育て支援の充実

出産・子育て支援の充実としましては,若者の定住促進,将来のまちを築き上げるため,若者が安心して子どもを産み育てられる環境づくりを進めることが重要であります。
子ども医療費の助成につきましては,18歳到達後最初の3月末までの方を対象に医療費を無料化することにより,子育て世帯の経済的負担軽減と,全ての子どもが安心して医療を受けられるよう引き続き実施してまいります。
高校通学費等助成につきましては,保護者の経済的負担の軽減及び当該生徒の健全な育成を図る目的として,令和2年度において,これまでの月額5千円の支給を7千円に拡充し,さらなる経済的負担の軽減に努めてまいります。
ひとり親世帯への支援につきましては,母子・父子自立支援員による相談業務等を通じ各種制度の説明や家庭の状況に応じた助言を行うと共に,仕事と子育てを両立しながら経済的に安定した生活を送れるよう,「ひとり親家庭入学支度助成事業」や「民間賃貸住宅の家賃助成」を行い,ひとり親世帯の経済的負担軽減を引き続き支援してまいります。
幼児教育・保育につきましては,国による令和元年10月からの「幼児教育・保育の無償化制度」により,3歳から5歳までの全児童及び0歳から2歳までの住民税非課税世帯において無償化を実施しておりますが,さらに市の独自減免により,対象世帯の副食費につきましても無償化してまいります。
「第2期赤平市子ども・子育て支援計画」につきましては,市内のすべての子どもが等しく質の高い教育・保育サービスを受けられる環境の整備に努め,「児童福祉施設整備計画」につきましても,計画の変更を行ってまいります。
子育て世代の住環境整備につきましては,吉野第一団地1号棟の整備に伴い,学校区を中心とした地域で「子育てにやさしい」をコンセプトにし,1棟11戸のうち,子育て世帯向け住戸を4戸整備してまいります。

高齢者支援の充実

高齢者支援の充実としましては,介護予防の推進として,高齢者ができる限り要介護状態になることなく,健康で自分らしい生活が送ることができるよう,引き続き運動教室やゆる元体操指導者育成,体力測定会,介護予防講演会等を開催し,介護予防や閉じこもり予防,認知症予防に努めてまいります。
認知症対策の推進につきましては,認知症地域支援推進員を中心とした認知症サポーター養成講座の開催,認知症ケアパスの作成等を進めてまいります。
生きがいづくり・社会参加活動の促進につきましては,一人暮らしの高齢者や高齢者世帯の割合が全国平均の約2倍と高く,家族介護力に限界がある中,地域の見守りや支え合いが更に重要となります。生活支援の担い手である,ボランティア「エリアサポーター」による,地域の見守りや介護予防,お茶会サロンなどの活動を支援してまいります。

障害者支援の充実

障がい者支援の充実としましては,障がい者に対する理解の促進として,手話の普及啓発において,手話奉仕員の研修会や,奉仕員の派遣事業等により,手話を必要とする市民が安心して生活できるよう,手話が使いやすい環境を整えてまいります。

安全・安心で快適に暮らせるまち

移住・定住の促進

移住・定住の促進としましては,市営住宅の適正管理として,「赤平市住生活基本計画」及び「公営住宅等長寿命化計画」を基本に,老朽化が著しい公的住宅の計画的な建替えや改善・修繕の実施により,良質な住宅ストックの形成とともに,適正な供給戸数の確保を目指し,住宅セーフティーネットづくりを進めてまいります。
吉野団地の建替事業につきましては,1棟11戸を建設中であり令和2年8月の完成に向けて,外構・駐車場整備を行ってまいります。
本市においては,公的住宅の割合が高く,所得要件により入居できない方もおり,住宅の選択肢拡大のため,民間賃貸住宅の建設支援や居住性の向上により,若年世帯等の移住・定住の促進や地域経済の活性化を図ることを目的として,「民間賃貸住宅建設費助成事業」「民間賃貸住宅リフォーム助成事業」並びに,民間賃貸住宅の建設にあたり用地を購入しやすい支援を行う「民間賃貸住宅土地購入助成事業」を継続してまいります。
あわせて,市外からの転入者及び市内の新婚世帯で民間賃貸住宅に入居した際に家賃の一部を助成することにより,移住・定住の促進を図る「民間賃貸住宅家賃助成事業」を継続してまいります。
新規学卒者及び40歳未満の転入就職者で,市内に居住し,1年間以上勤務された方を対象に「移住定住促進就職祝金」として「まごころ商品券」の交付を継続し,市内への移住・定住と雇用の確保を図ってまいります。
市内に居住する方の子どもが高校や大学等に在学した場合に奨学金を貸付し,卒業後,市内に居住し就労された場合に奨学金の返還を免除することにより,市内企業への就職及び定住の促進を図ることを目的とした,「人材育成・定住促進奨学金制度」を継続してまいります。

環境衛生の充実

環境衛生の充実としましては,墓地の環境整備として,少子高齢化や核家族化など,社会構造の変化により,親族によるお墓の維持管理・継承が困難な方や,自分が亡くなった後のことなど,将来に対する不安を抱く声が多く寄せられていることから,令和2年度において新たに豊里墓地に合同墓を建立し,ご要望に応えてまいります。

上水道・下水道の保全

上水道・下水道の保全としましては,上水道事業として,持続可能な運営を図るためアセットマネジメント及び経営戦略を策定し,中長期的視点に立った経営を推進してまいります。
また,災害・停電対策として,令和2年度において新たに浄水場,取水場に自家発電設備の整備を行い,老朽施設対策として,配水施設の更新を進めてまいります。
下水道事業につきましては,浸水被害の低減に努めると共に,経営基盤強化を図るため,地方公営企業法適用に向けた準備を進めてまいります。
また,流域関連公共下水道として,他市町との連携を図り全体計画の見直しを行い,今後の事業計画に反映させてまいります。

道路・公共交通の整備

道路・公共交通の整備としましては,道路や橋梁などの交通インフラの整備において,安全な通行を確保するため,計画的な整備,維持補修に努めてまいります。
また,土地利用や道路・公園等の都市施設整備の基本的な方針や実現化に向けた方策を示す「赤平市都市計画マスタープラン」について,第6次赤平市総合計画とも整合性を図り,令和2年度中に策定してまいります。
公共交通の確保につきましては,高齢者等移動に支援を必要とする人の通院や買い物を支援するため,課題の整理及び今後の計画策定の方向性を検討するため,令和2年度において新たに,必要な現況把握や利用者アンケート等を実施し,新たな地域公共交通のあり方について,検討を進めてまいります。
除排雪等の充実につきましては,冬期間の市民生活の安定と産業経済活動の円滑化を図るため,計画的な除排雪対策に努めると共に,除排雪作業や道路交通に支障のないよう,除雪マナーの啓発に努めてまいります。
また,私有地でありますが,生活道路として利用されており,冬期間においても通行の確保が必要な生活道路について,一定の基準を設け,新たに除排雪を行ってまいります。

防災体制の充実

防災体制の充実につきましては,赤平市地域防災計画にもとづき,広報・啓発活動の推進や洪水・土砂災害危険個所の周知徹底,防災訓練の実施等を通じ,「公助」に加え,「自助」,「共助」による地域の防災力の向上を図ってまいります。
また,備蓄整備計画に基づき,災害時に必要となる資機材や食料等の備蓄を計画的に進め,令和2年度においては災害時の情報伝達手段として,Jアラート情報や市の緊急防災情報を屋外拡声器や個別受信機などを利用して自動起動により地域住民に伝達するシステム「同報系防災行政無線」を整備し,防災体制の強化に努めてまいります。

活力に満ちた魅力あふれるまち

工業の振興

工業の振興としましては,赤平市では,現在,ものづくりのまちとして,製造業を中心とした様々な分野の企業が集積しており,まちの経済と雇用に大きく貢献されております。
近年は企業の人手不足が深刻化しており,「雇用の確保対策」として,新規学卒者への合同企業説明会や企業見学バスツアーにより,地元就職の推進と労働力の確保に取り組むほか,近隣市町と連携を図り就職支援セミナーなどによる求人・雇用情報の提供を進めてまいります。
安定的な生産活動への支援として,設備投資や雇用の拡大を図る企業に対し,「企業振興促進条例」に基づく助成や「中小企業融資制度」を継続し,生産基盤の充実と経営体制の強化に向けて支援を行ってまいります。

商業の振興

商業の振興としましては,高齢化,後継者不足に加え人口減少や通信販売など販売形態の多様化により,商店街の空洞化に歯止めがかからず,厳しい現状にあります。
賑わいや活力あるまちづくりのため,地域商業活性化に向け,「商工会議所」や「商店街振興対策協議会」と連携を図りながら,市街地の存続と活性化に努めてまいります。
魅力ある商店街づくりの推進につきましては,「起業支援補助金」や「店舗整備魅力向上事業助成補助金」の活用をPRし,開業・増改築の拡充への支援をしてまいります。
また,市内商店の購買支援と地域商業の活性化を図る,スーパープレミアム付商品券につきまして令和2年度も継続してまいります。

農業の振興

農業の振興としましては,農業生産基盤の充実として,本市の農業は高齢化が進み,今後の農地の遊休地化が懸念されているところであり,担い手である若手農業者及び後継者の育成を図るため,農業経営や農業技術を取得するための「赤平市農業後継者・担い手サポート事業」について,令和2年度において農業研修費や販路拡充のためのホームページ作成等を補助する項目を拡充してまいります。
食ブランドの充実につきましては,本市の主力である農産物はお米であり,「売れる米づくり」を掲げ,環境に配慮した農薬の低減や土壌診断による肥料コストの低減を行い,安全・安心な高品質米を目指してまいります。
また,高度クリーン米の特別栽培米につきましては,生産技術の向上に努め,食ブランドの充実を図り,ふるさと納税の返礼品など,幅広く道内外に周知し,更なる消費拡大に努めてまいります。

観光の振興

観光の振興としましては,地域資源を活かした観光振興として,昨今のアウトドアブームの中,エルム高原の緑豊かな自然環境とキャンプ場を,市民をはじめ市外の方々においても,初心者でもキャンプが楽しめるよう,手ぶらキャンプやコテージの宣伝など,都市部のユーザーを視野にいれた効果的なPRを実施してまいります。
また,「エルム高原温泉ゆったり」では市民の健康増進はもとより,お食事や宴会など市民への利用を促し,快適に過ごしていただけるよう,計画的な施設の更新や適正な維持管理を図ってまいります。
魅力あるイベントの推進につきましては,「らんフェスタ赤平」,「あかびら火まつり」など,本市を代表するイベントとして,観光協会並びに関係団体,市民の協力により開催しております。
また,「あかびら火まつり」は令和3年度で50回目を迎えるにあたり,今後もこれまでの伝統を継承し,市民との協働による魅力ある個性豊かなイベントを継続して実施できるよう支援してまいります。
広域的観光ルートの推進につきましては,「本邦国策を北海道に観よ!~北の産業革命『炭鉄港』~」が,昨年5月20日に日本遺産に認定され,近代北海道を築く礎となった,石炭の空知,鉄鋼の室蘭,港湾の小樽の3地域とそれらをつなぐ鉄道を舞台に繰り広げられたストーリーであることから,今後につきましても,各管内の振興局と13市町,関係団体で構成する,「炭鉄港推進協議会」とも連携し,地域資源の有効活用を図り,広域的観光ルートの創出にも取り組んでまいります。
赤平の観光PR活動の充実につきましては,「AKABIRAベース」において,「特産品推進協議会」が主体となり,観光情報の提供と特産品のPR及び販売,イベントや商店街との連携事業など市内への流入に努めたところであり,新年度も事業を継続してまいりますが,商品の内容,農業者の関わり,店舗運営方法など,将来的な方向性を検討してまいります。

ともに学び合い豊かな心を育むまち

子どもの未来を拓き,地域に根ざした信頼される教育を進めるため,総合教育会議を通じて市長と教育委員会とのさらなる連携を深め,学校教育及び社会教育の充実を目指しながら,教育環境の整備に努めてまいります。

学校教育の充実

学校教育の充実としましては,確かな学力の育成として,小学生を対象とした「子ども塾」を市内3児童館において,中学生を対象とした「公設学習塾」を交流センターみらいにおいて,民間塾の講師を活用し開設しておりますが,利用する児童生徒数の増加に努め,子どもたちの学力向上を図ってまいります。
また,タブレット端末などICT機器の整備を進め,その有効活用を通して,学習意欲の向上と授業の充実を図ってまいります。
教育環境の整備につきましては,小・中学校適正配置計画に基づく令和4年度からの3小学校新築統合を目指し,令和2年度・3年度の2か年事業で統合小学校校舎等の建設工事を進めてまいります。

芸術・歴史・文化の推進

芸術・歴史・文化の推進につきましては,平成30年7月に,炭鉱遺産ガイダンス施設が開設され,多くの方にご観覧いただき,また,日本遺産の構成文化財である旧住友赤平炭鉱立坑やぐらなどの見学を通じて,引き続き石炭産業によって栄えた本市の歴史を伝えてまいります。
また,郷土への誇りや愛着を育むため,引き続き,市内小中学生の授業での見学などを奨励し,地域の歴史や文化に親しむ機会の充実に努めてまいります。

ふれあいと交流で創る協働のまち

市民参画の推進

市民参画の推進としましては,市民主体のまちづくりを推進するため,地域の活性化を図ることを目的に,自主的に公益性のあるまちづくり活動を行う団体や人材育成の促進を図るため,「まちづくり活動推進事業補助金」「まちづくり・人づくり事業補助金」を継続してまいります。

広報・広聴の推進

広報・広聴の推進としましては,市民ニーズに応えるまちづくりを進めるためには,より多くの市民の声を聞きながら,意見や要望を的確に把握し,行政の取り組みをわかりやすく市民に周知することにより,情報を共有化することが必要となります。
現状や市民の意見を把握した上で,その結果を各施策に反映させるため,赤平版世論調査となる市民アンケートを継続して実施してまいります。

健全な行財政の運営

健全な行財政の運営としましては,事務作業についてパソコンなどを用いて,一連の作業を自動化できる「ソフトウェアロボット」いわゆるRPAを活用し,庁内業務の迅速化・効率化について,調査・研究を進めてまいります。
公共施設等の総合的な管理の推進につきましては,公共施設等の総合的かつ計画的な管理を通じ,財政負担の軽減と平準化を図るとともに,施設の適正配置を実現するため,平成28年度に策定した「赤平市公共施設等総合管理計画」の見直しを行うとともに,個別施設計画を策定してまいります。
赤平市ふるさとガンバレ応援寄附金につきましては,市内関係事業者のご協力によって,令和2年1月末現在において,約2万4千件,5億5千万円ものご寄附をいただいており,令和2年度におきましても,事業者と協議を行いながら,地元特産品を活用した魅力的な返礼品の掘り起こしや新たなポータルサイトの活用など事業の展開を行い,地域産業の活性化と本市のまちづくりの貴重な財源として有効な活用を図ってまいります。

むすび

以上,今後の私の所信と令和2年度における市政執行について申し上げましたが,私は,市政運営にあたって「市民との対話」を重視してきましたし,いかなる政策も,政治に対する住民の信頼なくしては,実行できないと考えております。
論語の中に「民,信無くんば立たず」という話がありますが,これは,人民に信頼がなければ,政治は成り立たなくなる,という意味であります。国家にとっても社会にとっても,信頼感がいかに重要かを強調しているのであります。
私は,「市民と語り未来を創る」の姿勢を貫くとともに,信頼感の高い自治体を築き,「住民主権」「住民参加」「住民福祉」の諸原則実現に向け全力で取り組んでまいる覚悟であります。
以上,所信の一端を申し述べましたが,市議会議員各位,並びに市民皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げ,令和2年度市政執行方針といたします。

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